失業保険を給付中にUber Eats(ウーバーイーツ)等の配達パートナーとして働くことってできる?
失業保険を受給できる条件や働き方は?
こんな方におすすめ
- 失業保険を受給しながら配達パートナーとして収入を補填したい方
- 失業保険をもらう際の注意点が知りたい方
失業保険の受給には様々な制約があり複雑です。
出前館やWolt、menuなどの他社サービスも含めて、Uber Eats(ウーバーイーツ) の配達員は『配達パートナー』という業務委託契約の新しい働き方です。
アルバイト等と異なりますので中々参考になる回答がネットで調べても出てきません。
その為、今回は「基本的な失業保険受給の仕組み」と「Uber Eats(ウーバーイーツ)の配達パートナーとして稼働しながら失業保険を受給できる方法」を説明します。
注意ポイント
本記事は、私が実際にハローワークに確認した上で掲載しています。
しかし管轄のハローワークによって認識は多少異なります。
必ず、あなたがウーバーイーツで働く前に管轄のハローワークに相談しましょう!
実際に相談する際のポイントも解説しています!
「失業保険だけでは生活が成り立たない、、」という方にとってはUber Eats を始めとする配達パートナーの仕事は「自由な働き方」ができるため、転職活動との両立に適しています。
本記事を読んで、Uber Eats(ウーバーイーツ)配達パートナーの働き方と失業保険の関係を理解しましょう!
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Uber Eats(ウーバーイーツ)&失業保険給付|基本的な仕組みの3つの期間を説明
失業保険の給付はハローワークに申請してすぐに実施されるわけではありません。
失業保険受給までの3つの期間
- 待機期間
- 給付制限期間
- 給付期間
各々の期間について簡単に説明します!
それぞれの期間でUber Eats(ウーバーイーツ)配達パートナーとしての働き方も変わってきますので、しっかり理解しましょう。
失業保険の待機期間とは
対象者/対象期間
- 対象者:失業保険給付申請者全員
- 対象期間:申請後7日間
ハローワークに失業保険給付申請をするとまず最初に待機期間があります。
失業保険申請後に全ての方が対象で7日間は待機期間として失業保険の受給は開始されません。
失業保険の給付制限期間とは
対象者/対象期間
- 対象者:自己都合退職者
- 対象期間:待機期間終了後,90日間
自己都合退職者には待期期間終了後に失業保険の受給までに、給付制限期間が設けられています。
この期間は90日間。自己都合退職者は退職後3ヵ月以上失業保険は実は受給できない仕組みなんです。
※2020年5月以降、感染症拡大による失業者への対策としてこの期間は一時的に撤廃の議論も出始めています。詳細は管轄のハローワークで確認しましょう!
失業保険の給付期間(受給期間)とは
対象者/対象期間
- 対象者:待機/制限期間完了者
- 対象期間:90日~270日間
給付期間は失業保険を給付できる期間です。
この期間では28日毎の失業認定日に失業保険を受給できることができます。金額は月20万円程度を上限に前職収入に応じて6-8割程度の給付金を受け取る事ができます。
対象となる期間は状況によって異なりますがMin:90日間~270日が対象です。
以上が失業保険の基本スケジュールです!当サイトでは説明を簡素化する為、基本的な事項についてのみ記載しています。
もっと詳しく失業保険の制度設計や受給資格等を確認したいという方は以下のリンクをご参考ください。
Uber Eats(ウーバーイーツ)の配達パートナーとして失業保険を受給するには、「待機期間」「給付制限期間」「給付期間」でどういう稼働ができるのかをこれから説明していきます!
失業保険の「待機期間」はUber Eats(ウーバーイーツ)の配達パートナーとして稼働はNG!
失業保険の制度設計上、「待機期間」については全ての労働について認めていません。
どうしても稼働したい場合は稼働前に管轄のハローワークに相談しましょう。
失業保険の「給付制限期間」にUber Eats(ウーバーイーツ)の配達パートナーとして稼働はOK!
Uber Eats(ウーバーイーツ)の配達パートナーとして働く事は原則OKです!
但し、以下のポイントを遵守してくださいとの事でした。
ポイント
- 週4日以上、20H/週以上の稼働の場合には開始前日までに窓口に連絡
- 受給期間前に再度窓口に連絡
ハローワークでは完全失業者数を把握する為に就業とみなす労働をしているかを把握する必要があるそうです。
連絡をすることで、就業とみなされた期間も給付制限期間の日数は平行して消化できます。
※上記の労働時間に満たない場合は事前連絡は不要ですが、労働時間や収入については毎回実施される失業認定時に申告する必要があります。
失業保険の「給付期間(受給期間)」にUber Eats(ウーバーイーツ)配達パートナーとしての稼働は条件付きOK!
ポイント
- 週4日以上、20H/週の稼働はNG!
- 稼働日は時間に問わず給付金減額or先送り対象
給付期間中のUber Eats(ウーバーイーツ)の配達パートナーとしての稼働は条件付きでOKですが、制約条件や減額対象が多かったです。
この2点について少し説明を加えます。
週4日以上、20H/週以上の稼働はNG!
それ以上の稼働を稼働した場合は対象の一週間については、受給が認められませんので一切失業保険は受給されません。
但しその1週間分は先送りになるとの事です。
ちょっと分かりにくいので事例を書きますね。
【具体例】
- 受給期間:90日間保有
- 受給期間中に2週間は5日以上稼働
【受給状況】
- 90日間中、2週間は就労状態の為受給されない
- 但し2週間分は先送りされて91日目~104日目も失業中であれば受給できる
※そもそもの失業保険の支給条件は退職後1年以内です。受給期間を先送りし退職日から1年以上経過してしまった分は支給されません。
稼働日は稼働時間に関わらず給付減額or先送り対象
稼働日は稼働時間に関わらず「給付金が減額される」か「稼働当日分が給付日として認定されず、先送りの対象」となります。
「減額」or「先送り」の基準は色々あるようですが、当日の稼働時間が4H以上かどうかと収入額によって決定されるそうです。
また減額される金額は個人差がありますが、
稼働収入+支給日額
が前職の収入日額の8割を超えた分は減額されます。
Uber Eats(ウーバーイーツ)で働きながら失業保険を受給できるかハローワークに確認するポイント
管轄のハローワークにより特に『制限期間中や給付期間中の扱い』や『配達パートナーとしての稼働』に対する認識に差があります。
その為、実際に失業保険を受給しながら、Uber Eats(ウーバーイーツ)配達パートナーとして稼働したいという方は必ず管轄のハローワークに確認してから稼働しましょう!
確認すべきポイント
- 『給付制限期間』『給付期間』での稼働条件
- 労働時間の認識
- 確認事項はメモを残す
それぞれ解説を加えます!
”給付制限期間””給付期間”での稼働条件を確認する
“待機期間”中の認識については各地域のハローワークで認識の差はほぼありません。
どのような業務形態でも働いてはいけない期間です。
しかしながら、失業保険の“給付制限期間”と”給付期間”では認識の差がかなりあります。
Uber Eats(ウーバーイーツ)配達パートナーとしての労働時間の認識を確認する
例えば、労働時間としてUber Eats(ウーバーイーツ)配達パートナーとして働く場合は”オンライン時間”と”乗車時間”があります。
少し違いを説明すると、、
【オンライン時間】
待機時間も含めてアプリで注文を受け付けている時間
【乗車時間】
実際に配達中の時間
この2つのどちらを採用するかで労働時間として認識される時間が倍くらい異なります。
しかし、他地域では”オンライン時間”を労働時間として計算するハローワークもあるようです。
失業保険を受給する為の稼働制約もかなりこの認識で左右されますのでしっかり確認しましょう。
できれば稼働条件が緩くなるよう乗車時間を労働時間と認識してもらえるよう交渉するとベストです。
失業保険に関する確認事項はメモを残そう!
Uber Eats(ウーバーイーツ)の配達パートナー(配達パートナー)としての働き方はアルバイト等と異なり、非常に新しい仕組みです。
その為、管轄のハローワーク内でも担当者によって認識が統一されていない場合があります。後になってやっぱり失業認定できないというのが最悪の結果です。
「しっかり条件の認識共有をしたいのでメモ書きします。最後にサインをもらってもいいですか?」と丁寧にお願いすれば、担当者の方も不要なトラブルを避ける為に快く応じてくれるはずです。
【注意】Uber Eats(ウーバーイーツ)配達パートナーとして開業届を出すと失業保険は受給できない
これまで失業保険を受給しながらUber Eats(ウーバーイーツ)配達パートナーとして生活費を工面する為の方法をお伝えしましたが、一点重要な点をお伝えします。
Uber Eats(ウーバーイーツ)配達パートナーは業務委託契約を結んだ「個人事業主」。
個人事業主として収入を得る場合には開業届を税務署にした方が税制優遇があります。
開業しているため、「失業状態ではない」とみなされてしまうんですね。
就職活動はやめて専業配達パートナーとして、今後一年以上働く意思がある場合は開業届を出す事で交渉次第で再就職手当を支給してもらう事もできます。
しかし転職活動をしながら、あくまで生活費の足しにするくらいの気持ちであれば開業届を出す事は控えた方がいいかもしれません。
失業保険の受給中にUber Eats(ウーバーイーツ)で隠れて働いてもバレない?バレる?
こんな風に考える方もいらっしゃるかもしれませんので、ハローワークにバレるのか、バレないのか少し解説をしておきましょう。
ハローワークにバレる可能性
- 調査が入った場合は確実にバレる
- 配達中に見つかるとバレるかもしれない
ハローワークに隠れてUber Eats(ウーバーイーツ)配達パートナーとして働いた場合にバレるリスクは上記の2点です。
特にUber Eats(ウーバーイーツ)は報酬が口座振込。
確実に履歴として残ります。
近年、失業保険の不正受給が問題になっていますので、『抜き打ち調査』の対象となった場合は確実にバレると思っておいた方が良さそうです。
真っ当にハローワークに相談した上で、Uber Eats(ウーバーイーツ)配達パートナーとして収入補填を検討した方がいいですね。
まとめ|Uber Eats(ウーバーイーツ)と失業保険で収入補填をしながら納得した転職活動をするのもあり
失業保険の受給は雇用保険に加入し、保険料を納付してきた方の正当な権利です。
国の支援だと引け目に感じる事もありません。しっかり制度を理解し、納得した就職活動をする為に活用しましょうね!
最後に少し宣伝です
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コメント
コメント一覧 (0件)
生活費の足しにするくらい少しの稼働であれば開業届は出さなくてもよいということですか?
開業届を出さなければ、失業保険を受給しながら稼働できますよって話でしょうか。
あきさん
コメントありがとうございます。
開業届は税制優遇や社会的信用上、提出した方がメリットが大きいだけで提出自体は任意になります。
つまり配達員として働く上で報酬額は関係なく、いくら稼ごうが当人が提出の必要がないと考えれば出さなくてOKです。
コメントいただいた通り、私が伺ったハローワークでは開業届を出さなければ、
失業保険のルールに基づいて配達する前提で失業保険を受給しながら稼働できるとの事でした。
但し、細かいルールは管轄のハローワークで判断が異なりますので、必ず詳細を確認した上での配達を推奨します。
丁寧に回答頂きありがとうございます!
記事をみさせて頂きました。とてもわかりやすかったです。
質問です。
2022年9月末まで正社員として約7年間会社に所属しておりました。失業手当をもらいながら、制約内でUber配達業務を行おうと考えております。
ただ気になったのが、2022年度は会社での給与とは別に他にもいくつかの副収入があるため、確定申告(開業届を出さない白色申告)を行う予定です。
上記のようにしてしまうと、失業手当がもらえない状況となりますでしょうか。
もしお分かりでしたら教えていただけると嬉しいです。